第 613 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成29年1月29日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
613-01 凩や子供の声は父を呼ぶ 越冬こあら 1 こひつじ
613-02 覗かれてあやされてゐる冬帽子 ヤチ代 4 泥亀・中ちゃん・こひつじ・クリトン
613-03 冬晴れの空映りたるダムの水 -
613-04 背を丸めヘ音記号と春を待つ 太津治 2 鶴子・亜紀
613-05 言はれるがままの面談空つ風 亜紀 2 越冬こあら・こひつじ
613-06 冬灯コルクの似合う煉瓦坂 -
613-07 寒燈や既読の付かぬメランコリー -
613-08 やぶ入りや古き生家は古りしまま -
613-09 いいよなあ夕日に染まる冬の川 泥亀 2 鶴子・ヤチ代
613-10 悴みて四角く成りて丸を待つ -
613-11 木曽殿に寄り添ふ巴日脚伸ぶ 泥亀 1 中ちゃん
613-12 日向ぼこ邪魔する雲の現るる ヤチ代 3 太津治・鶴子・クリトン
613-13 七曜へ三浦大根切り分ける 未貴 3 まぐのりあ・こひつじ・亜紀
613-14 珍しく所作褒めらるる寒椿 亜紀 4 まぐのりあ・越冬こあら・ヤチ代・未貴
613-15 凧糸を引く子等の声春近し 鶴子 1 越冬こあら
613-16 仮面取る鏡の前や寒の月 亜紀 4 流・太津治・クリトン・未貴
613-17 日当たりし草陰にゐる寒の鯉 -
613-18 外套の下にここぞの勝負服 こひつじ 4 太津治・まぐのりあ・中ちゃん・ヤチ代
613-19 冬凪にトラフ探査の黒き船 まぐのりあ 3 泥亀・中ちゃん・未貴
613-20 古井戸の釣瓶に結ぶ飾かな 泥亀 3 流・太津治・クリトン
613-21 葱きざむ懺悔いくつか無くもなし 未貴 2 流・こひつじ
613-22 滝行の水涸れをるも真剣に -
613-23 霜踏みて僧侶の列の行き過ぎぬ 2 鶴子・未貴
613-24 寒の水柄杓に汲めば空映る -
613-25 冬深し夜警の鳴らす鍵の束 太津治 6 流・泥亀・まぐのりあ・中ちゃん・越冬こあら・未貴
613-26 寒肥を施す人の白き息 -
613-27 餅花の煤けてをりし宿屋かな 中ちゃん 2 クリトン・亜紀
613-28 洋風のお洒落なアーチ冬の薔薇 鶴子 1 泥亀
613-29 道の駅蜜柑の新種置かれけり クリトン 1 まぐのりあ
613-30 侘助や求婚の日とラジオより 未貴 1 ヤチ代
613-31 猫塚に水仙の香の風緩む まぐのりあ 2 太津治・泥亀
613-32 何が何でも風邪をひけぬ事情あり -
613-33 ポケットの中に手を入れ春を待つ -
613-34 春なんて待ってないんだ君がゆく 太津治 1 鶴子
613-35 白息に名前呼ばれてゐたりけり ヤチ代 1 亜紀
613-36 丸窓に寒三日月の尖りかな まぐのりあ 4 流・越冬こあら・ヤチ代・亜紀
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