第 615 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成29年2月26日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
615-01 春寒や玄関の灯の細きこと -
615-02 早口のルージュ艶めく春灯 ヤチ代 3 流・中ちゃん・太津治
615-03 筋雲に夜空ふさがれ朧月 -
615-04 黄塵や偏愛もまた愛なりき 未貴 2 太津治・亜紀
615-05 紅梅の町並み深く風わたる 未貴 3 流・泥亀・鶴子
615-06 古文書の裏からの声蜥蜴出づ 泥亀 3 流・クリトン・鶴子
615-07 糸口は春一番にありにけり ヤチ代 2 こひつじ・越冬こあら
615-08 風船や過去を消すかに置き薬 -
615-09 帯状の雲最上へと茂吉の忌 -
615-10 春寒やケーキ屋見つけ一息す 中ちゃん 1 太津治
615-11 カッターの刃を立て切りし紙の雛 こひつじ 4 流・ヤチ代・クリトン・越冬こあら
615-12 薄氷(うすらひ)の割れてガラスのごとく立つ 中ちゃん 1 鶴子
615-13 運河行く水も嵩増す街も春 2 泥亀・未貴
615-14 コロコロと水はじきけり法蓮草 こひつじ 3 ヤチ代・泥亀・亜紀
615-15 段ボール箱の産屋に孕み猫 太津治 3 中ちゃん・クリトン・未貴
615-16 麗らかや猫の目細し納屋の口 -
615-17 春灯の末寺たつきの火を熾す -
615-18 ドローンの眼を借りて観るお山焼 ヤチ代 1 太津治
615-19 春一番駐車場までツッカケで 越冬こあら 1 中ちゃん
615-20 牧場の仔牛飛び跳ねかげろへる -
615-21 二階席窓際朝の街の春 越冬こあら 1 ヤチ代
615-22 春寒し犬の粗相にかける水 越冬こあら 2 未貴・亜紀
615-23 欄干は名のみの橋や糸柳 太津治 4 流・こひつじ・未貴・亜紀
615-24 佐保姫にちりめんの海ひろごりぬ 未貴 2 クリトン・亜紀
615-25 水温む川辺の石の丸さかな クリトン 3 ヤチ代・泥亀・越冬こあら
615-26 煎餅に焼印じゆつと春浅し 亜紀 3 クリトン・こひつじ・未貴
615-27 新海苔を配る馴染みの鮨屋かな こひつじ 2 中ちゃん・太津治
615-28 白樺の幹の白さよ二月尽 -
615-29 寺に寝る遠き雪崩(なだれ)を聴きながら -
615-30 トンネルは春へと続く寝台車 亜紀 3 泥亀・こひつじ・鶴子
615-31 まさをなる空に銀翼春日傘 クリトン 1 中ちゃん
615-32 春夕焼トングでつかむカレーパン 太津治 4 ヤチ代・こひつじ・越冬こあら・鶴子
615-33 釣り人の竿しなりをり春の雲 クリトン 1 越冬こあら
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