第 617 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成29年3月26日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
617-01 帰る道薄きわが影春の月 クリトン 1 太津治
617-02 春荒に音立て騒ぐ卒塔婆かな ヤチ代 1
617-03 年ふりて訪ねた路地に沈丁花 1 越冬こあら
617-04 フリージア胸キュンキュンを待つ少女 越冬こあら 1 泥亀
617-05 椿寿忌や品も風情もなき拙句 -
617-06 お祝いの「の」の字で摺りし山葵かな こひつじ 2 太津治・まぐのりあ
617-07 春耕や寄木細工の里景色 太津治 4 流・亜紀・未貴・越冬こあら
617-08 井戸端を静かに濡らす春の雨 2 まぐのりあ・越冬こあら
617-09 山笑ふ雲を帽子のやうに載せ 未貴 3 亜紀・ヤチ代・クリトン
617-10 踏青や塩を忘れし茹で卵 ヤチ代 4 こひつじ・クリトン・未貴・越冬こあら
617-11 古草を少し残して庭掃除 クリトン 1
617-12 開き干す作業場あり春の風 1 亜紀
617-13 忘らるる籠に生まれて果てし蝶 -
617-14 春愁や君の言の葉気になりて クリトン 2 太津治・ヤチ代
617-15 葦の角水の暮色を負ひにけり -
617-16 放課後を置き忘れたる春の庭 -
617-17 寄る辺なき故郷の浜の潮招(しおまねき) 太津治 1 泥亀
617-18 山彦の湿りて届くリラの花 泥亀 3 亜紀・まぐのりあ・未貴
617-19 紅梅の手毬のごとき蕾かな こひつじ 2 クリトン・まぐのりあ
617-20 白牛乳かけて始まる春の朝 -
617-21 ネイル変え口紅変えて春ショール まぐのりあ 5 太津治・亜紀・こひつじ・ヤチ代・クリトン
617-22 たんぽぽの絮飛ぶあした明後日へ 未貴 1 泥亀
617-23 ものの翳ふと濃くなりぬ竹の秋 泥亀 2 流・未貴
617-24 尋ね行く磁場の在り処へ松毟鳥 -
617-25 山裾へ日差し伸びやか白木蓮 -
617-26 春光へ猫の伸びする出窓かな 亜紀 4 流・泥亀・こひつじ・ヤチ代
617-27 仲春のおむつはずれを始めけり ヤチ代 1 まぐのりあ
617-28 母おれば笑み多かりし春北斗 -
617-29 湿原を機関車の行く春の雪 亜紀 2 こひつじ・越冬こあら
617-30 踏切の赤き点滅冴返る 亜紀 6 泥亀・太津治・こひつじ・ヤチ代・クリトン・未貴
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