第 632 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成29年10月22日
兼題:「末枯」、「栗羊羹」、「荘」 ※「荘」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
632-01 猫通ふいつもの道の末枯るる 鶴子 2 樽金・亜紀
632-02 旅衣かろし夜長の旅荘かな 泥亀 1 まぐのりあ
632-03 寒天に秋閉じ込めた栗羊羹 -
632-04 山荘を後に行く尾根天高し 樽金 3 中ちゃん・こひつじ・クリトン
632-05 しがらみのことごとく解け末枯るる 未貴 2 流・泥亀
632-06 末枯に追ひ打ちかける雨なりき -
632-07 けふ一つあしたに一つ栗かのこ まぐのりあ 4 中ちゃん・こひつじ・亜紀・鶴子
632-08 末枯野過ぐ郵便車見え隠る 樽金 1 泥亀
632-09 枯れ枯れて構へ荘厳枯蟷螂 -
632-10 すれ違ふお太鼓の帯栗羊羹 亜紀 1 越冬こあら
632-11 栗羊羹五人家族は五等分 越冬こあら 1 クリトン
632-12 秋の日の終りにたどり着く山荘 -
632-13 恥じらひを知る年頃ぞ栗羊羹 樽金 1 中ちゃん
632-14 栗羊羹店主の自慢話かな クリトン 3 流・未貴・鶴子
632-15 別荘の管理任され冬まぢか クリトン 2 まぐのりあ・こひつじ
632-16 残菊やむかし荘園ありしてふ 中ちゃん 4 まぐのりあ・未貴・亜紀・泥亀
632-17 末枯やまだ虫のゐる水路端 中ちゃん 2 樽金・越冬こあら
632-18 山荘で目覚めて今朝の肌寒し 鶴子 1 未貴
632-19 蓑虫が揺れる山荘後にする 1 樽金
632-20 末枯の畦に鍬置き伸ばす腰 クリトン 3 流・未貴・鶴子
632-21 食べる日を決めてをりけり栗羊羹 こひつじ 1 まぐのりあ
632-22 秋惜しむゆのたに荘に湯あみして 亜紀 1 樽金
632-23 栗羊羹楊枝を入るる刹那かな 中ちゃん 1 クリトン
632-24 栗羊羹変わらぬものに母の味 -
632-25 ご隠居の打ち明け話栗羊羹 未貴 1
632-26 笑ひ飛ぶおしゃべり会の栗羊羹 鶴子 1 クリトン
632-27 末枯やトランペットの音ずれて 亜紀 5 流・未貴・クリトン・鶴子・泥亀
632-28 木村荘のキムラコーポとなりて秋 こひつじ 2 中ちゃん・亜紀
632-29 末枯れや駐車場の赤ランプ 泥亀 1 鶴子
632-30 風くれば風のかたちに末枯るる まぐのりあ 4 樽金・中ちゃん・こひつじ・越冬こあら
632-31 トキワ荘アトム飛び立つ雁の頃 まぐのりあ 1 越冬こあら
632-32 末枯や体重計にのせる足 越冬こあら 1 泥亀
632-33 末枯れの柿の葉浮かぶ地蔵池 4 まぐのりあ・こひつじ・越冬こあら・亜紀
[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]