第６４２回ＱＬＤ句会録

開句日：平成３０年３月１１日
兼題：「暖か」、「たんぽぽ」、「出」　※「出」は無季兼題

No.	俳　　　　　　　　　　句	作　　者	選	選　　　　　　　　　　者
642-01	出航の汽笛わびしく春の海	鶴子	2	流・泥亀
642-02	暖かや水槽にまた命増え	越冬こあら	6	ヤチ代・こひつじ・クリトン・亜紀・未貴・鶴子
642-03	たんぽぽに路傍の機嫌問うてみる	-
642-04	蜂どもの出入り多忙な昼下がり	流	1	鶴子
642-05	たんぽぽに触れてゆきたるランドセル	亜紀	4	流・こひつじ・越冬こあら・クリトン
642-06	遠出して風に吹かれて春野かな	-
642-07	見失ひふたたび出逢ひ春の富士	未貴	1	越冬こあら
642-08	あたたかや一期一会の握手して	亜紀	3	樽金・泥亀・未貴
642-09	たんぽぽやリボンを結へる髪となり	樽金	2	ヤチ代・こひつじ
642-10	解体の団地やたんぽぽ乱れ咲く	流	4	樽金・泥亀・未貴・鶴子
642-11	風信子咲かせた家に出前ピザ	越冬こあら	3	流・こひつじ・未貴
642-12	畦に出でたんぽぽ踏むも蘇える	クリトン	1	鶴子
642-13	暖かし五キロ道路を万歩計	-
642-14	能楽の舞にあわせて鼓草	鶴子	1	クリトン
642-15	あたたかや黒く光りし泥団子	こひつじ	4	ヤチ代・樽金・亜紀・未貴
642-16	暖かや一筆書きを繰り返す	-
642-17	ネーブルの香り残して出勤す	-
642-18	たんぽぽやぱっつんと切る額髪	-
642-19	白浜や馬刀貝出たり入つたり	-
642-20	底抜けに空の広くてたんぽぽ黄	未貴	2	クリトン・亜紀
642-21	暖かな指に従ふ粘土かな	泥亀	3	ヤチ代・こひつじ・越冬こあら
642-22	外来のたんぽぽ多し田んぼ道	クリトン	2	流・泥亀
642-23	たんぽぽの絮絡繰の時計まで	-
642-24	夕月や出稼ぎ帰り畑を打つ	樽金	1	流
642-25	即席めん袋を出づる春の月	亜紀	1	泥亀
642-26	吾の眼には故郷の白き鼓草	-
642-27	あたたかや鬼がべそかくかくれんぼ	樽金	4	ヤチ代・越冬こあら・クリトン・亜紀
642-28	公園にゐて暖かし吾の背中	-
642-29	暖かき土手や空行く雲白し	流	2	樽金・鶴子
642-30	野良猫のまろぶ勾配あたたかし	未貴	3	樽金・越冬こあら・亜紀

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