第 648 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成30年6月3日
兼題:「風薫る」、「黴」、「張」 ※「張」は無季兼題

No.  俳          句 作  者 選          者
648-01 黴臭さ風に任する日章旗 ヤチ代 1 まぐのりあ
648-02 お揃ひを着る薫風のあねいもと ヤチ代 3 まぐのりあ・泥亀・クリトン
648-03 ちびっこの走る園庭風薫る -
648-04 薫風へアーチ揃へるめがね橋 未貴 3 流・泥亀・越冬こあら
648-05 ヨット疾走幕張メッセの青い海 泥亀 3 こひつじ・流・未貴
648-06 張紙の薄れし文字や梅雨に入る クリトン 4 こひつじ・樽金・亜紀・未貴
648-07 裏窓を開けて優しき薫る風 -
648-08 通帳の未記帳たまる七変化 亜紀 2 泥亀・鶴子
648-09 近道は竹林と決め風薫る まぐのりあ 3 樽金・泥亀・クリトン
648-10 夕張へ二輌列車やメロンの香 樽金 1 亜紀
648-11 敷石に張り付き乾く出水跡 まぐのりあ 2 流・ヤチ代
648-12 香港の黴も紛れし旅鞄 樽金 4 流・越冬こあら・クリトン・鶴子
648-13 アルプスのハイジは元気風薫る 樽金 1 泥亀
648-14 ハンカチをガラスに張つて旅の宿 ヤチ代 3 樽金・亜紀・越冬こあら
648-15 意地っ張りいつしか抜けて冷素麺 未貴 1 こひつじ
648-16 薫風や子等の飽きたるピアノ弾く こひつじ 3 流・ヤチ代・鶴子
648-17 薫風やマスカルポーネチーズ溶け -
648-18 高張りに灯をいれて待つ宵の宮 3 ヤチ代・樽金・まぐのりあ
648-19 東京都お散歩マップ風薫る -
648-20 風薫るラリーの続くコートかな 泥亀 1 まぐのりあ
648-21 静かなる時を好みて黴びやすし 未貴 2 ヤチ代・越冬こあら
648-22 黴兆す手垢まぎれの哲学書 泥亀 2 クリトン・鶴子
648-23 換気扇風呂場の黴を懸命に -
648-24 葭切の鳴き声だけは張りがあり 鶴子 1 未貴
648-25 黴拭いて結婚二十三周年 越冬こあら 2 こひつじ・亜紀
648-26 黴の香や書架の軋みと閉鎖書庫 まぐのりあ 2 こひつじ・未貴
648-27 実家の蔵のさんすうの黴の本 -
648-28 懐かしき蔵の二階や黴匂う -
648-29 風薫る道は駅まで下り坂 5 樽金・亜紀・まぐのりあ・越冬こあら・未貴
648-30 張り込んで待ち伏せて蚊を叩きけり こひつじ 1 ヤチ代
648-31 ラムネ飲む兄と並んで胸張って 越冬こあら 2 クリトン・鶴子
648-32 黴の宿城址へ続く石畳 -
648-33 黴嫌ひは次亜塩素酸ナトリウム -
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