第 703 回 Q L D 句 会 録

開句日:令和2年7月12日
兼題:なし

No.  俳          句 作  者 選          者
703-01 梅雨出水中州大方変りたり -
703-02 うすみどりいろのやままゆ指に乗す -
703-03 沓脱ぎに忘れ傘あり梅雨晴れ間 -
703-04 うたた寝の夢は消え去り蝉しぐれ 順之介 2 ヤチ代・まぐのりあ
703-05 キッチンにひと日の余白胡瓜もみ 未貴 6 順之介・ゐてふ・亜紀・越冬こあら・こひつじ・鶴子
703-06 ずん胴をお洒落に見せてアッパッパ ゐてふ 2 クリトン・鶴子
703-07 青胡桃おちて射的の音ひとつ 未貴 2 野木編・まぐのりあ
703-08 山清水岩の窪みの一円玉 野木編 6 らくだ・ヤチ代・亜紀・泥亀・クリトン・未貴
703-09 蝉生る背中に鬼の宿りけり ゐてふ 1 まぐのりあ
703-10 白玉の皿の蜜まで舐めるとは こひつじ 1 らくだ
703-11 針山に密な待ち針梅雨の空 亜紀 3 越冬こあら・まぐのりあ・未貴
703-12 甚平や剃り残したる喉の髭 野木編 3 ゐてふ・越冬こあら・こひつじ
703-13 万緑や混み会つてゐる不整脈 泥亀 2 ゐてふ・鶴子
703-14 梅雨湿り丸の内口ドーム屋根 -
703-15 植うるもの決まらぬ鉢や苔の花 ゐてふ 2 野木編・泥亀
703-16 明易や食卓の椅子ひとつ減り 越冬こあら 2 こひつじ・未貴
703-17 ばらばらに繋がっている雲の峰 泥亀 1 鶴子
703-18 黒南風や雨戸軋ませ目覚めさす -
703-19 紫蘭咲く悪い知らせと好い天気 越冬こあら 1 未貴
703-20 くつしたを脱いで寝転ぶ夏座敷 順之介 2 泥亀・鶴子
703-21 青空で作つてみたきサンドレス ヤチ代 1 らくだ
703-22 しばらくは空室のまま蝉の穴 亜紀 1 越冬こあら
703-23 古き良き映画見る午後百合の花 亜紀 2 ゐてふ・ヤチ代
703-24 プラタナス揺れてる葉々や梅雨の晴 -
703-25 暮れ残る青田に注ぐ富士の水 まぐのりあ 1 順之介
703-26 露地物の切れば唾湧くトマトかな らくだ 1 ヤチ代
703-27 風なべてなぎ倒しけり夏の月 -
703-28 藻の花や床しき人に逢ふたのち まぐのりあ 3 亜紀・クリトン・未貴
703-29 素直に団扇のリズム風やさし -
703-30 鬱々を笑ひ飛ばせりかき氷 野木編 2 ゐてふ・まぐのりあ
703-31 雲の峰電車のんびり街はづれ -
703-32 荒梅雨に玄関先で躊躇する -
703-33 高麗の里藁ぶき屋根の梅雨雫 鶴子 1 順之介
703-34 夕立に打たれて帰るしかなくて 順之介 3 らくだ・こひつじ・クリトン
703-35 ほとんどはこぼす目薬つりしのぶ らくだ 6 順之介・野木編・ヤチ代・亜紀・泥亀・こひつじ
703-36 冷酒を口にコロナの話かな -
703-37 セロテープ貼つて紛らす立版古 ヤチ代 2 野木編・クリトン
703-38 滝の湯のケロリンの桶髪洗ふ こひつじ 3 野木編・らくだ・泥亀
703-39 葱生姜茗荷上等冷素麺 こひつじ 3 順之介・亜紀・越冬こあら
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